二人のお母さん
投稿日:2013年5月12日
ホームステイする子どもたちには、不思議な状況が起こります。
二人のお母さんを持つようになることです。
まったく違う環境に暮らしてみて、いろいろなことが見えてきます。また、自分の自立度が進むにつれ、親の気持ちがより理解できるようになってきます。大人の世界も少しずつ理解できるようになってきます。
オーストラリアの文化の中で、みんながどんなふうにMother’s Dayを祝うのか、そして、Mumたちが、どんなふうに感謝されることを楽しみ、夫や子どもたちからの愛情を体一杯に受け止める様子を見聞することで、人間関係の新たな面を体験することになります。
日本は、細かい気遣いがたくさんあるのに、愛情の表現となると少し、いや、多いに控えめとなります。感じている感謝の言葉さえも、なかなか、言葉となって出てきません。
留学が始まってじきに変化が現れてくるひとつの面は、日本のお父さん、お母さんに対する感謝の念がふつふつと湧いてくることです。今まで当たり前すぎて意識もしなかったことが、実は、当たり前ではなく、そこには、お父さんとお母さんの努力の積み重ねと、無限に溢れる愛情があることに、はたと気が付くようになります。
「親に感謝している」という言葉は、こちらではたくさん聞かれるようになります。でも、それが実際に手紙で、電話で、カードで、メールで、日本の親御さんに伝わっているかとなると別問題です。今日は、そんな感謝の気持ちが十分に伝えられますように。
生徒の皆さんにとっては、今日は、普段なかなか言えない感謝の気持ちをきちんとした言葉で表現するとてもよい機会です。日頃ホストマムに言っている”thank you”を、いろいろな場面で使いながら、たくさんのお手伝いをしてください。
今日は、Mother’s Dayという特別の日ですが、感謝の気持ちをいろいろな形で表す、お母さんに優しい言葉をかけてあげる、お手伝いをたくさんする、ということは、今日だけのことではなく、毎日の心がけとしましょう。
今日が、どなたにとっても良き日でありますよう!