キャンベラの感想(4)
投稿日:2013年5月17日
旅の全体の流れがよくわかり、場面場面での感動がよく伝わってきます。ミオさんの感想文です。
「私にとってこの3泊4日は、長いものであり、とても中身の詰まったものでした。
まず、この研修を共に過ごすキャビンのメンバーとの協力です。9回分もの食事を献立から計画して作らなければなりません。さらに、今年は、買い物もしました。私のホストマザーは、「自分達で買い物やお金のやりくりをするのは、昨日はなかったわ」と言っていました(注:昨年も同様にありました。ミオさんがホストマムといろいろな会話をしていることがわかるエピソードです)。私はさえと一緒に2回会って、献立を考えたり、食材の下見をしに行ったりしました。
さて、本題に入りたいと思います。
この4日間本当に天気に恵まれていてラッキーでした。出発数日前に雪が降ったと聞いていましたが、昼は半そででいられるほど暑かったです。
1日目は、Canberra City Exhibition Centre、CSIRO(科学・産業リサーチ研究センター)、大使館などを観に行きました。キャンベラの湖の周りには国家にとって重要がものがたくさんありました。CSIROでは、写真でしか見たことのなかった虫に触れました。今では、私たちの周りにあってお世話になっているWiFiや酸素入りコンタクトもこの場所で開発されたと聞きました。それを知った時、正直、「えっ、こんな場所から?」と思ってしまいました。バスの中から各国の大使館が見えました。その国独特の建物が特徴的(日本ならふすまを取り入れたような建物)で面白かったです。また、大使館の車のプレートは特別なものだとギャビン先生から教わりました。
2日目は、ANZACの式典を観に行きました。2時間という長い長い時間でしたが、これは他にないチャンスだし、もう一生来れないという気持ちでなんとか乗り切ることができました。ずっと静かかと思っていましたが、ちょっとしたハップニングが起こったときに、司会の方がちょっとした冗談をいい、観客を笑わせていました。日本と少し違うなと思いました。行進は、今の自衛隊(?)の方がされていて、すごく緊張感がありました。宏子先生に、ANZAC独特の音楽があって、いつもANZACの時期になるとその音が鳴ると教えてもらいました。この音は、ANZACを思い出させるシンボルの曲だと思いました。プラカードと共にその時戦争で勇敢に戦った方、また、その子孫が胸のメダルと共に行進しました。胸のメダルの量にも驚きました。日本にいたらきっとこのようなことすべて知る機会もなかったし見ることもできなかったと強く感じました。馬や戦車、戦闘機(三機の空中飛行)なども登場しました。
私が、ANZACの式典を通して思ったことは、日本ではこのように大きくやらないなと思いました。良い意味でオーストラリアは忘れない、子孫に残すために多いにしていると感じます。パレードは、一箇所だけではなく多数開催されたことをテレビで見て知りました。日本では、1箇所でしかしないし、テレビでしか見ることができない為、知らない人もいるし、戦争のことを考えることが少ないのでしょうか。
国会議事堂は、昔と今のものを訪れました。赤と緑のカーペットに分かれていて、昔のほうが濃い色をしていました。両方見られて比較できて嬉しかったです。
3日目は、Mintという造幣局に行きました。私は、世界中のコインを集めるのが夢なので、ここに来られて嬉しかったです。テンションもあがりました! お金を作っている工場、作る過程、失敗した貴重なコインの展示、三角の形、色づきのコイン、さらに、シドニー・オリンピックのメダルまで見ることができました。また、お金を入れたら、自分でコイン製作の体験(過程をみられるもの)があり、私は動画を録りながら体験しました。各年が刻まれているコインがあったので、日本の兄弟用に買いました!!
国立博物館では、オペラハウスの断面図を見ることができました。すごく気になっていたので、見ることができて良かったです。また、アボリジニーの方から直接話しを聞くことができ、当時使っていた(今も)生活のツールに触れさせてもらいました。一番驚いたのは、木の箱(形が丸くて角が丸みを帯びているもの)です。赤ちゃんのゆりかご、野菜摘み、水を入れるなど何でもできるので、アボリジナルの人々の知恵を知ることができました。
最終日には、戦争記念館へ行きました。自由時間に戦争中の映像を友達と観ました。また、当時の生活の模型がたくさんありました。日本がAustraliaを襲撃した唯一の国なので、日本に関係するものもたくさんありました。写真を見て、日本で戦争に関して受ける教育との違いを身にしみて感じました。
この4日間、Canberraでたくさんの体験をすることができました。本当に楽しかったし、良い思い出です。ANZAC Ceremonyの思い出は、忘れないだろうなと思います。
こんなにも良い研修を先生方ありがとうございました。」
以上、ミオさんの感想文でした。みんな揃って、この旅がとても有意義で、いろいろなことを学ぶ研修であったと感じていてくれることは、とても嬉しいことえです。新しい情報を入手すればするほどに、新しく考えること、同じ事でも違う側面から考える機会が増えます。外国に出れば、日本からの観点とは全く違うものに遭遇します。だからこそ、国を出てみる意義があるわけです。
以前、「文藝春秋」に東大の濱田総長が東大に秋口入学を設けるかどうかという記事の中で、東大生からはたくさんの官僚が出ること、でも、東大生では留学に出る人がとても少ないこと、官僚になる人々だからこそ海外での留学体験を持つことが大事である旨のことが書かれていました。
今留学し、世界のことを、そして、外から見た日本を学んでいるこの若者たちが、未来社会を大きく変えていくことでしょう。彼らは、グローバル社会で活躍できる基礎を実体験を通して学んでいるのです。