Careers EXPO
投稿日:2013年5月18日
若者の未来のキャリアに関するEXPOとでもいえばいいのでしょうか。
こちらは、10年生で義務教育が終わります。10年生の終わりで、働き始める若者。専門学校に行って実践的な技術を身につける若者。11年生、12年生に残って、さらに高校での学習を続け、その後に、進路を決める若者、といろいろに選択が分かれます。
そこで、このEXPOは、10年生と12年生を対象にして毎年政府教育省の主催で開催されます。
ICETの生徒たちも、これに招かれて参加します。
大きな学校の大きな会場に所狭しと、大学や専門学校や職業訓練所などのブースが並び、さらに、職業にはどんなものがある、といういろいろな情報を得ることができます。
生徒たちが、焦点を当てるのは、仕事の種類、内容、その仕事が社会の中でどのように評価されているか、得やすいか、難しいか、どんな教育や技術が必要とされるのか、技術ならばどんな資格が要るのか、今、どの科目を自分が学習しておけばいいのか、もっと知りたければどこで情報を求めればいいのか、といったようなことです。
このことは、10年生にとっては、極めて重大なことです。というのは、これから、11年生、12年生にかけて自分がどんな教科を選ぶのか、何を何のために学習するか、ということを決めていくからです。
12年生は、大学選び、職業選び、専門学校選びにこれから入ります。未来の方向性を決める時期です。
日本では、多分、こういうことが大学で「就活」なるものが始まってから、企業や大学が動き、学生もその時に初めて現実に視点を持っていくのではないかと思うのですが、高校生、それも、高校1年の年齢で、こうした機会があるということは、若者たちが自分の将来を考えるのに、とても時宜を得たものです。
日本でも、こうした活動を地域社会で企業と学校と大学と政府が連携して若者のために実施できるようになれば、現在の大学のあの「就活」という異常事態を起こさないで済むのではないか、と考える機会でした。