卒業生からの便り

投稿日:2013年5月31日

「高校時代にとても貴重な経験をしていたのだなと改めて実感しました」という嬉しい便りが、卒業生から届きました。

現在、ニュージーランドのクライストチャーチにあるカンタベリー大学で哲学を勉強しているコーメイ君からのものです。掲載OKということですので、その一部をご紹介します。

「(前略)ところで、先生のブログはいつも拝見しているのですが、この数日は英語の学習やURAなど、気になる話題が多くて、なんだかまた、URAのような企画があったら参加したいなと思うばかりです。

高校時代にとても貴重な経験をしていたのだなと改めて実感しました。

現実的にはいろいろと忙しくてそれどころではないのが本音ですが・・・。Researchをしてpresentationを準備、発表し、discussionに持っていくという過程をとても楽しんだのが印象に残っています。

Blogでおっしゃっていたように、何か実行の段階までURAを持っていけるとよりよくなりそうですね。やはりpresentationやdiscussionにしても、英語力の壁が大きいので、なかなか深入りした内容は扱えないのが難点ですね。日本の学校でdiscussionやdebateを経験していないという点も大きく影響しているのでしょうね。」

 コーメイ君は、URAフォーラム2010年に会長を勤めました。都合3回フォーラムを体験したのですが、完全なバイリンガルになっていた3回目には、本当にフォーラムの内容を楽しんでいました。ゲスト・スクールのBlacktown Girls High Schoolの教頭先生が、ここまで高度の英語をマスターするinternational studentは珍しいと驚嘆され、何度もそのことを繰り返し語られていました。その英語力、プラス、彼の努力で、その年のDHSを首席で卒業しています。

在学中、彼は、同級生や下級生に、英語や数学をよく教えていました。教えることが大好きで、教わる生徒たちもとてもわかりやすいと喜んで教わっていました。「教えることで、自分の理解と応用をより確かなものに徹底できるので、教えることはぼくにとっても恩恵のあることです」と彼は言っていました。他の生徒たちのために、これだけは知っておくべき単語2000語の単語帳を作成したり、いろいろな教科のより効果的な学習方法のアドバイスを提供したりと、とてもありがたい存在でした。

このブログで何度か繰り返したかもしれませんが、同輩同士が、先輩が後輩に教えることは、ICETの伝統になっています。その中でも、時に、極めて優秀な「先生」が登場してくるのですが、彼は、その一人です。

「また、今度Sydneyに戻ってきたときには、大学で習っていることを活かして、何か後輩に伝えられることがあればな、と考えています。」

「Linguisticsでは英語のstructureやgrammar、pronunciation、accentsなどICETの生徒にも大いに関係のある内容をやっていますし、来年にはLanguage Acquisitionというコースをとって、第2言語の習得について詳しく勉強する予定なので、何か有益な情報が伝えられたら、と思っています。英語の学習において、発音は悪くても内容がしっかりしていればいいということをよく言われて、納得はするのですが、それでも発音はnativeに近ければ近いほど望ましいので、発音やaccentについても、何かexerciseのようなものができるかもしれません。とくにRの発音は言語によって異なって面白い例なので、日本語、英語、イタリア語、フランス語でのRの発音を比較してみるのもいいかもしれません。」

 「また、第4言語の習得も今のところ順調に進んでいるので、言語学習全般について、以前よりももっと効果的なアドバイスができれば、とも思っています。」

 彼は、DHS時代に英語とイタリア語をやっていましたが、今は、フランス語もやっているのですね。今年の12年生のミホさんとツバサ君がフランス語を学習していますが、3ヶ国語、4ヶ国語を話す日本人の若者がたくさん出てきています。卒業生の中には、ちょっと思いつくだけでも、ヒンズー語を習得しているカナエさん、ハングルと日本語のバイリンガルのケイコさん、ドイツ語を話すショウコさん、そして、スペイン語を話す何人もの卒業生たちなどなど。

私の知らないところで、たくさん卒業生が、第三言語としていろいろな言語を学んでいるのでしょう。多いに勉強し、多いに活用し、多いに世界を舞台にして活躍して欲しいですね。

最後、彼は、こんなふうにくくっています。

「いろいろ長々と書きましたが、何ができるかと可能性を考えているとやはり楽しいものですね。今学期が終わってもまたすぐに試験ですが、今の調子で頑張っていきます。」

コウメイ君、ありがとう! 卒業生とのつながりが切れないことは、私たちにとっては、本当に嬉しいことです。

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