フレンドリーな生徒たち

投稿日:2013年6月1日

昨日、お客様がみえました。

アメリカで教育学と人間発達の修士課程を勉強され、長野県の軽井沢や上田を中心に、中学生や高校生に「使える英語」を教えたり、不登校になっている子どもたちに希望を与えるセッションをされたり、上田市やお隣の丸子町の国際交流活動に貢献されてみえる大森さんという先生がICETを訪ねてくださいました。

たまたまESLの授業がなく、英語の授業を見ていただくことはできなかったのですが、6時限目の数学が終わったところで、教室にご案内しました。終わって下校しようとしている生徒たち、補習をまだ続けたいと数学の先生の目の前に机をくっつけてやっている生徒たち。

そんなゴチャゴチャした状況の中にご案内したのですが、「こんにちは。どちら様ですか?」と、教室から出てきたヒロアキ君から、すばらしい笑顔で、まず質問。それについで、何人もの生徒たちが大森先生を囲んで、ご挨拶やら、質問やら。一緒に写真を撮ったり、大森先生からの留学についての質問に答えたりと、しばらく賑やかでした。

大森先生の感想は、

「生徒さんたちの表情がすばらしいですね。みなさん輝いていますね。日本で見る高校生の表情と全く違います。生徒たちがこんな明るい表情をしているのを見るのは、普段の学校生活の中ではなかなか無いことです。」

「みなさん、いい笑顔ですね。そして、お行儀がいいですね。」

「とってもフレンドリーですね。」

というもので、生徒たちの明るさ、おおらかさ、率直さ、輝きについて、夕方お別れするまで、何度も感心されていました。大人に対して物怖じすることなく、会話を求めてくる姿勢にとてもびっくりされたのです。

それが通常のことであることに私は慣れてしまっているので、それが当たり前のことなのですが、日本から見えたばかりの方には、それがとても新鮮で、特別なものに映るのでしょう。

 日本の若者たちに、日本の学校以外の生活があることを体験させることが如何に大切なことかという論議になりました。それは、違うことを体験し、新しい分野に挑戦してみるということだけでなく、全く違う種類の学習の方法があること、自分を知ったり自分を評価するのに学校の成績や偏差値という数値ではない他の基準も存在すること、そして、一歩外に出たら、まったく違う世界が存在し、そこには無限の夢や可能性がたくさんばら撒かれていること、などを知ることで自分の世界を大きく広げることができるからです。

文科省が留学を奨励するようになったことは、遅ればせながらも、日本の未来にとっては、大きな変化をもたらすものでしょう。

20余年も前から留学に出てきているICETの卒業生や生徒たち、そして、彼らの親御さんは、日本の政府のお役人さんたちよりもよほど先見の明をもってみえる方々だということが言えます。濱田東京大学総長が「官僚の多くを生み出す東大生」に留学が少ないことを危惧するのは、日本の国際性の遅れを考えれば当然のことです。

文科省で留学を奨励するという政策を打ち出した官僚たちは、もしかしたら、留学体験者なのかもしれないと、ふと思いました。

ICETの卒業生たちが時代を先取るビジョンを持ち、決意し、行動を起こしたことに、そして、それを支援された親御さんたちに、深い敬意を捧げます。

現行のICET生たち、キミたちの勇気と決断とこれからの活躍に心からのエールを送ります。

 

 

 

 

 

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