12年生、よくがんばっているね!
投稿日:2013年7月9日
12年生は、来週の頭からTrialが始まります。
Trialというのは、日本で言えば、センター試験の模擬試験とでも言ったら、なんとなく想像していただけるでしょうか。
今年の10月から11月に、約1ヶ月をかけて、HSC – Higher School Certificateという試験があります。HSCは、卒業統一試験と呼ばれているものですが、この試験を通れば、高校卒業資格が得られます。
HSCの結果は、上記1ヶ月の間の試験の結果だけでなく、1年間かけていろいろな機会に提出した課題、リサーチ、作品などを総合的に採点し、さらに、授業を欠席していないということが絶対的な条件です。
12年生は、病気あるいは、学校の行事以外で学校を休むことは、よほど特別なことでない限りありません。病気なら、ドクターの診断書が求められます。それほど、12年生の学業というのは、学校も生徒も真剣なものなのです。
そのHSCの模擬試験が、来週から2週間かけてあります。HSC本番よりも難しいと言われている試験です。
さて、DHSの12年生の生徒たちは、この7月の休暇を目一杯、そのTrialのための勉強に使っています。ICETの生徒たちは?
ICETの生徒たちは、その勉強プラス日本の大学受験の準備にこの休暇を使っています。
ある時、「帰国子女は、らくよね。たいした勉強しなくたって、日本のいい大学に入るんだから」とある日本の教育者が発した言葉に、私は、本当に愕然としたことがあります。
えっ??? そんな無知で無責任な考えがまかり通っているんだ、と。
恐ろしいことです、そんなふうに解釈されているなんて。もう、腹が立つやら、悲しいやら。でも、それだけ理解に遠い世界のことであり、そうでないことをわかっていただくために声を張り上げるべきは、私のような立場にいる者しかいない、という厳しい教えでもあるわけです。
ICETの12年生は、日本の大学受験と、こちらの卒業試験と同時進行で進めなければなりません。日本の受験がいかに大変かは皆さんよく御存知です。それをしながら、こちらのHSC(卒業統一試験)の試験も、一緒にやるのです。
HSCの結果で、どの大学、どの学部に行けるということが決まるので、みな真剣そのものです。ICETの12年生は、二重の大仕事をするわけです。
さらに、日本の大学の受験のための事務的な準備も大変です。
その上に、毎日のアサインメントや作品の制作やエッセイ書きなど、いろいろな課題が各教科から大きなうねりの波のように押し寄せてきます。
そんなすごいことをしているのに、「いいよね、らくで」みたいなことを、日本で思われているのだとしたら、本当に心が痛みます。
この休暇も、半分以上、12年生は、学校で毎日、自分の夢を叶えるための大学選び、志望理由の洗練、志願書の用意、小論文の練習、面接の練習、HSCと大学受験を上手に組み合わせられるための日程表作り、TOEICの練習などなど、本当にいろいろなことをこなしてきました。
こんなに大変であっても、その苦労やプレッシャーを感じていることは素振りにも出さず、彼らは明るく、互いを支え合えあっています。日本で、一歩、二歩、先を歩んでいる先輩たちからの励ましやアドバイスもあるようです。
海の向こうで必死に祈ってくださっている親御さんから遠く離れ、毎日を一所懸命にがんばっている若者たちは、大きな賞賛にあたいします。
Trial、うまく行きますよう!
皆さんは、12年生がどのくらい勉強するか、
ひとつは、今、12年生は、7月16日から始まるトライアルというHSCの模擬試験と、9月から始まる日本の大学受験を控え、大変な時期にいます。大学受験を二重にしているわけです。従って、休暇に入ってからも、生徒たちは、先週も今週もその準備で学校に来ています。書類の用意も極めて複雑です。私も、それに専念する必要があります。