大学受験の事務手続き完了
投稿日:2013年8月23日
6月の後半から始まった大学受験の手続きが、一応一段落しました。
海外で勉学している生徒のための大学受験は、9月から始まります。それに合わせて、志望先の決定、試験要項の取り寄せ、志望書の作成、特別課題の作成、評価書の準備、英語検定試験、その他諸々要求されるものを全部用意しなければなりません。
そうでなくても普段の授業の課題問題や試験などで恐ろしく忙しいのに、12年生は、そのひとつひとつをこなしていかなくてはなりません。日本においでの保護者の皆様にも、書類の取り寄せや情報収集にお世話になり、締め切りに間に合わないのではとやきもきさせたり、海を隔てての大変な何週間かでした。
最後の週などは、ろくに睡眠時間も取れなかったのではないでしょうか。チェックのために私に送られるくる書類は、真夜中を過ぎた時間に送られてきていたものも多々あります。
でも、その過程において、すばらしいものがたくさん飛び出てきます。
志望動機や将来したいこと、自分が体験したこと、課題のエッセイなどには、彼らのこの3年間における成長が如実に表れます。まったく違う文化に突入し、それまで築いて背負ってきた文化が異質なものと接触した際に起こる対立、摩擦、融合などをくぐり抜けてきた後では、ものの捉え方、考え方、やり方が大きく違ってきています。
このことを、こんな言葉で表していた生徒がいます。
「日本でのやり方とオーストラリアでのやり方を合わせると、そこから創造的な新しいものが生まれてくる」
生徒たちの留学での成長は、まさに、これに凝縮されているように思います。
日本のやり方、オーストラリアのやり方と分離させるのではなく、それぞれのものを持ち寄り、上手に混ぜ合わせると、そこからは、どちらでもない、新しいものが生まれ出てくる。
それを生徒たち自らが感じることができている。
なんて、すばらしいのでしょう。これが、グローバル市民の登場だと言えるのでしょう。
試験の中身の準備は、まだまだこれからも続くのですが、ひとつの大仕事を終え、これまでの自分たちの成長を確認できたところで、この自信をそのまま入試会場に持っていって欲しいですね。
12年生の生徒の皆さん、本当によくがんばりましたね。誇りに思います。