Being innovative

投稿日:2013年8月24日

日本の教育と、オーストラリアの教育は、大きく異なります。

日本は、知識を積み込み、どれだけ積み込んだかがテストで測られます。どれだけ高い点数に届くかが勝負です。

受け身の学習であり、良い生徒であるためには、従順、勤勉、落ち着き、自律、忍耐などの全体の秩序を保つ姿勢が必要とされ、ひたすら長時間の学習が要求されます。すべて、自分の中に詰め込む作業です。

オーストラリアは、形で出すことを求められます。

日本の学習が、公の中の一員であることを意識しながら学習を積み重ねていくのに反して、オーストラリアの学習は、個人の力をどれだけ発揮できるかに重きが置かれます。

多くの詰め込み学習をした上で、応用に移行します。残念ながら、大学に入るまでは、どのように応用するかを鍛えられる場があまりありません。無い理由は、大学受験が控えているからです。受験の試験方法に合う方法で勉強しなければならないので、勉強、勉強、それも、みな机に向かっての勉強に限られます。時に応用を求められ、上手にできる場合もあるでしょうが、大方は、型にはまりすぎて応用ができなくなってしまっています。

応用ができる訓練は、幼稚園や小学校などの幼少期から必要です。応用が求められるのが、高校では、時既にもう遅しということなのかもしれません。

オーストラリアに来て何が起こるか。オーストラリアは、自立性、責任、独創性、革新的、問題解決能力、多角的視点からの論理的思考、自己ベストなど、個人的な資質を開拓することが重視されています。

日本人の生徒にとっては、意見を求められ、それを表現することが、最初は、とても難しいです。英語でしなければならないということが余計難しくするのですが、日本語でもできない生徒がたくさんいます。徐々に、自分の意見を言うことを楽しむようになる生徒もいれば、なかなか意見を組み立てることが難しい生徒もいます。慣れていないからです。

でも、当初の難しさがあったとしても、オーストラリアへの留学のすばらしさは、日本の良い面と西洋の教育の良い面が組み合う環境にあるということです。特に、ICETの場合には、偶然ではなく、意図的にその二つの全く違うシステムを合体させ、そこから新しいものを生み出すことに重きを置いています。

標題のinnovativeというのも、こちらで求められる資質です。新しい方法で、新しい切り口で、これまでとは違う方法、違うことを生み出すことです。ふたつのまったく違う教育システムを組み合わせているICET方式も、実は、とてもinnovativeなものなのです。

ふたつの教育システムの融合から育ってくる若者たちは、極めてユニークな能力を備えます。それは、日本における基礎知識の詰め込み、しっかりとした学習への姿勢、積み重ねられた知識の上に、オーストラリアの教育で個々の能力を刺激され、応用力を身につけるだけでなく、昨日の12年生のコメントのように、第三の新しい方向性、創造性を開拓できるようになるからです。

そうした独創性は、これからの日本がとても必要とするものです。

 生徒一人一人が、an innovative young personとして育っていくことを望みます。

 

 

 

 

 

 

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