Halve Poverty
投稿日:2013年9月3日
「貧困を半減しよう」
これが、2000年に国連で188カ国が参加して、MDGs(ミレニアム開発目標)として掲げられた8つのターゲットの最初の目標です。達成年度は、2015年。
それより10年前の1990年度の数値に比較すると、1日1ドル25セントで暮らす人々は、目標としている2015年よりも5年早く2010年に半減し、達成を果たしたということです。しかしながら、地球上には、1日に1ドルちょっとのお金で暮らしている人たちが、まだ、1億2千万にもいるのだそうです。その数は、人口が増えるにつれ、増加し続けているということ。そして、民族や宗教や政治やいろいろな違いから起こる紛争で難民となる人々も増え続けています。
先々週と先週に、生徒たちは、MDGsの8つの達成目標について調べたことを発表しました。リサーチしている間に、世界の様子を知る驚くような数値や映像が出てきて、それが、もっと知りたいという原動力にもなりました。でも、同時に、MDGsのようなものは、どこかかけ離れた世界のことであるような感があることも否めません。あまりにも、自分たちが知っている世界とは違うので、知識では理解するものの、現実の生活の中での実感が感じられないのはむりもないことです。
こんな時に、土曜日に、ManlyというDHSから車でわずか15分ほどのビーチで、「貧困を半減しよう」という大きな大きな集会が開催されたというのです。MDGsの取り決めでは、各国のGDPの1.5%を国連に提供しようというもの。しかしながら、リーマンショック後は、先進国からの献金は目立って減り、今回の集会は、今週末にある連邦議会選挙と首相選出の選挙に目がけ、MDGsのための献金を忘れるなという政治家へのメッセージだということでした。
知ったのが夜のニュース。わかっていたら、生徒たちを連れてそこに行ったものを、と地団駄踏むほどに惜しい思いでした。その場に居合わせることができたら、今、自分たちが学習していることが、こんなにも身近に存在すること、人々の意識にあることなのだということが実体験としてわかったかもしれないのに、本当に惜しいことをしてしまいました。知らなかったことに大反省です。