「なごみ」桜の植樹

投稿日:2013年9月23日

カウラの旅5

今年は、桜を植えることにしました。

今まで、なぜ、それを考えなかったのか、自分でも不思議です。最初にカウラのお墓参りを始めた時からそのことを考えていたら、みんなの木がもう10本は超えていたでしょうに。

Bill Westカウラ市長が植樹に立ち会ってくださいました。彼は、1100ヘクタールの農場の持ち主なのだそうです。だから、「シャベルの使い方は任せよ」と。一体、それがどれほどの大きさのものなのか調べてみました。日本でならば、長野県の真ん中にある諏訪湖の大きさに匹敵するようです。

ウエスト氏と一緒に生徒一人一人がシャベルで土をかけました。自分の植えた木があると思えば、カウラに戻ってきたいと思うかもしれませんね。あるいは、あの木はどうなっているだろうか、そして、そこに眠る兵隊さんたちの御霊に想いを馳せることもありましょう。

桜アベニューは、戦争墓地、捕虜収容所、日本庭園を結ぶ道で、ここに桜を植えることは、平和、和解、友情を分かち合う象徴です。私たちの桜は937番。そして、この植樹のカウラ市の伝統は、カウラに生まれ育った子供の一人がその樹木を代表し、友情の絆を結ぶというもので、Keegan Mansellという小学生が選ばれました。Keeganと何らかの形で連絡が取れるようになるといいですね。

この木に名前を付けようと思い、帰りの車の中で一緒だった三人に尋ねてみました。国際的な友情、ここで命を落とされた兵隊さんたちへの供養、日本の兵隊さんたちの御霊を守っていてくださっているカウラ市民への感謝、私たちがこうしてオーストラリアで平和に楽しく学習できることへの感謝、そうした気持ちを含めた名前は、どんなものがいいだろうか、と。

「なごみ」という名前があがってきました。柔らかくて、上品で、とてもいい響きです。募集しようと思っていたのですが、ここ数日この名前を口の中で繰り返すたびに、しっくりとよく馴染んできます。和をなす、傷を癒す、平穏である、良い関係を保つ、そんな意味が含まれていて、とてもいい名前です。これにしましょう。ありがとう、チナミさん。あなたが最初の桜の名付け親になりました。

この桜、将来、どんなふうに大きくなるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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