“I’m READY” (2)
投稿日:2013年11月18日
ツカサ君の3年間のストーリーの続きです。
新しい自分を見つける!
留学に来て趣味が増えた。まず、読書。文字を読むのも書くのも大嫌いだったのに今では時間さえあれば部屋のソファーで読書をしてる。ちなみに今呼んでいる本はサッカー日本代表の内田篤人選手の「僕は自分が見たことしか信じない」だ。もう少しで読み終わるけど、今年だけで、17冊は読んだ。あんまり多くないじゃんと思う人もいるだろうけど、僕の中では奇跡に近いことなんだ。まず読書を始めただけでも奇跡かもしれない。僕が読む本の種類はさまざま。テーマとかジャンルとかは決めないようにしている。読みたいと思った本や手にとって良いと思えばすぐに読みはじめる。それでも1番読む本の種類はスポーツ選手が出してる本。自伝とかが多い。
「日本男児」 長友佑都
「心を整える」 長谷部誠
“Never give up” 田臥勇太
“MOMENTS” Cristiano Ronaldo
「 ゴールへの待望」 Cristiano Ronaldo
まだまだ哲学的な本も読むし、同じよーな体験をした人の本も読む。でも、僕はただ本を読むだけじゃない。読書ノートを作り、本を読んでる間にいいなと思った言葉や文をそのノートに書く。また、暇な時にそのノートを読んで、自分がどんなことを読んでる時に感じてたのかを確認してる。これが僕の趣味であり、自分が必要だった文章力を伸ばすものでもあった。未だに続けてるし、これからも続けていくつもりだ。
そして、僕の中で最も忘れてはいけないのは日記。今、使ってるのは赤色のダイヤリー。とても使いやすいし皆にもオススメしたい。このダイヤリーを貰った時は本当に嬉しかったね。貰った人は内緒だけど…
人生初の日記は、昨年の12月28日。今に至るまでの日記を1日も欠かさず書いている。予定も、ダイヤリーを付けながら作っていて学校にも外出先にも持って行く。僕にとってはパスポートよりも大事かな(笑)。日記はもちろん全部英語で書いてるし、予定もなるべく英語で書くようにしてる。毎日見るものだし、なるべく英語に浸ろうと思って。
なんで文章力、書く力、読む力が必要だって思ったかというと、大学受験で必ず必要になってくるのがきっかけかな。最初は自分もやらないといけないと強制的にやってたけど、本を読むこと、文字を書くことを習慣にしていくと、だんだん読書が好きになって、しまいには読書ノートまで作ってた。最初は大変だけど自分のものにしたらあとは簡単だし、自分から積極的に始められるようになってるし、大学受験の為にやってるという気持ちは2、3ヶ月でなくなってた。さらに、書くことに好きになったのは、自分でも成長してるという実感があったし、書いてることに自信がついてたから今でもこうやって続けられているんだと思う。
もし自分の弱点や苦手なことに立ち向かうことになったら、僕はそれを強みにするやり方で乗り越えて成長しつづけたいと思ってる。
感謝しかない。
僕は留学ができて本当に良かったと思ってるし、日本ではできない体験、経験をしてきた。2つの家族とICETにはとても感謝している。もちろんオーストラリアで出会った友達にも。日本で僕が帰ってくるのを待ってくれてる友達にはたくさん自慢話をするつもりだ。
オーストラリアではICETをはじめ、ホストファミリーやDavidson High Schoolの先生方に本当に良くしてもらっていた。彼らの助けがなければ、僕の留学は成功してなかったと思うし、今の自分は存在していないと思う。改めて、たくさんの周りの人達に助けられて生きてきた留学。留学当初は1人を好んでいたのに、今は誰か周りにいないと落ち着かない時もある。
自分の時間を大切にすることはいいこと。でも周りの人と関わるのも悪くないし、なにせ、友達が増える! いろんな友達を作ることで、自分が困ったときに助けてくれるし、友達を助けてあげることで、いい人間関係が作れる。お互い、助け合うことで成長できる。人間関係を上手くできるようになったのは僕と友達になってくれた人達のお陰。
日本の家族には本当に感謝している。じっくり考えると留学はそう簡単にできるものではないし親に大きな負担をかける。留学制度がある高校に入学できたこともすごいこと。そこから現地校に転入を許してくれた親、高校の先生方にはほんと感謝している。オーストラリアでは現地の先生方、ICETの先生方、たくさんのひとに迷惑もかけ、心配もさせてしまった。でも僕のしたいようにさせてくれて、本当に嬉しかった。今は胸を張って日本に帰り、いい報告ができる。だから日本に帰るのがとても楽しみでもあり、少し、オーストラリアを去るのが寂しくもある。
留学中に先に日本に帰ってしまった友達。後輩に会いたくてしかたない。また、同期の生徒が大学生活を楽しんでる姿を見ると、早く帰りたいとも思う。しかし、自分のやらなければならないこと、今を大切にしないといけないことに気づき、最後までオーストラリアを満喫してから帰りたい。今でも連絡をとってくれる友達に感謝してるし、帰る場所があるのはとても嬉しい。
僕は留学中にほんとうにたくさんの人に出会って、たくさんのことを学んだ。
遊びの経験値を増やす
オーストラリアでしたことはたくさんある。オペラハウスにハーバーブリッジ、最初見たときはテンションが上がった。でも、今では何も感じないし、特別感があまりない。3年もいたら大体のことは知ってるだろーとみんなに言われるけど、そうでもない。そのかわり、あなばスポットや公共機関の使い方は現地の人より知ってるし、使いこなしている。
1年目の頃の買い物は決まって同じ場所だった。けど2年目からは自分の地図を広げるためにいろんなとこにバス、電車、モノレールを使って巡ってたし、1日中、Cityを歩きまわる日もあった。学校への近道や絶景が見える場所、車で家まで送ってくれる先生方に家までの近道を教えたこともある。地図の開拓のためにいろんな道を歩き、いろんな道を知った。たまに迷った時もあったけど、道はどこかにつながっているものだと信じて後戻りせず前に前に進んで人の家の庭に出たこともあった。たまに、そんなこともあった。
買い物も1年目とは一味も二味も違う。まず、電車で1時間、2時間の場所まで行って買い物をして家に近づく方向で違う場所でまた買い物をしたり、1年だけじゃ絶対に行かないようなとこまで遠出したり、遊びの経験値を貯めながら週末を過ごしてた。2年目は週末になると絶対、ビーチに行ってたかな。土日のどちらかは泳ぎに行くのが習慣だった。ビーチ沿いで買い物もたくさんしたね。ご飯も自分で作ったりもした。なぜか、いつも丼系だったりチャーハンと決まってて、たまにうどんやそ~麺も食べた。美味しいやつもあれば、お箸が動かないごはんもあったけど。ごはんを作るときはだいたい友達を呼んで作ってたかな。実験台として食べさせたり、食べさせられたり、楽しかったね。
1年間留学と3年間留学の違いはこんなとこにも出てくる。服装もオーストラリア仕様だ。ビーチサンダルに短パン、僕は大体上半身は裸で生活してたし肌足で近くのショッピングセンターにも行ってた。周りもそんな人がたくさんいたから全然平気だった。友達とも仲良くしてたけど、1番ホストブラザーとラブラブしてた。家にいるときは卓球をしたりビリヤードをしたりした。オーストラリアは18歳で車の免許が取れて、弟の運転で良くサーフボードを車に積んでビーチに朝早くから行ったりもした。家にバスケのリングもあるから学校から帰るとよくバスケを一緒にして楽しんだ。シュートをしすぎて今ではリングが折れる寸前だけどね。ビリヤードは強くなったし、今では弟といい勝負をする。やっぱり弟はうまいけど、ホストダッドが1番強い…大人気ないぐらい。卓球はプロぐらいの実力。自分だけマイラケット持ってるしね(笑)
それと留学2年目は自分で髪の毛を切ってた。ただ、最初は散髪代が勿体ないと思ってやってたんだけど、今では後輩に切ってくれと言われる人気ぶり。2年目に入る前にオーストラリアは暑いから短髪にしてもらって、それがすごく気に入ってオーストラリアでバリカンとスキバサミを買ってちゃんとその髪型を維持してたね。たまに、面白い髪型にした時もあったけど… 今では短い髪が好きです。
留学中は楽しいことがたくさんあった。たくさんの楽しいことをして得る経験も人生には必要だし、ガイドブックを片手に持ちながら観光名所をめぐるより、はるかにいい観光ができる。自分たちでオーストラリアの好きな場所を増やして行くのも悪くない。
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最後のクライマックスに続く部分は、次回に。