卒業式に出席して。。。
投稿日:2013年11月19日
卒業式、修了式は、人生のひとつの節目です。
3年、1年という長さに関わらず、「留学」という大事業を高校生がやり遂げたことは、どの生徒も大きな賞賛にあたいします。
留学中に、子どもたちは、4つのよりどころを持っています。日本の家族、ホストファミリー、DHSの学校コミュニティ(過去にICETのプログラムのあった学校コミュニティ)、そして、ICET。この4つの後ろ盾があり、この4つが緊密に結び付き、セーフティネットが張られ、子どもの成長を優しく見守ることができれば、子どもたちは、安心して失敗やリスクを恐れずに思い切り自分を広げることができます。
自分を思い切り試すことができれば、一人の人間として自己の確立をより強め、次の人生のステップに自信を持って進んでいくことができます。
ICETが提供しているものは、その環境と支援のネットワークです。そのひとつの節目に、一番大きな柱である日本のご家族の皆様にご参加いただき、生の感動を共有していただけたことは、なによりも嬉しいことです。その達成感、感動を、この機会を与えてくださったご両親と分かち合えたことは、親子の絆をより深めるものとなり、その絆は、将来のさらなる飛躍の源泉となるものだからです。そして、留学中ずっと一緒だった現地での関係者にとっても、ずっと離れたところで心配しながら見守っていらしたご両親をお迎えし、いろいろなストーリーを語り合い、モザイクを組み合わせることで、その生徒の留学物語のコラージュの全体像が見えてくるからです。
その意味で、遠路はるばる来てくださったことに、心から感謝申しあげます。お二人の方々から、その感想をいただきました。ご紹介します。
久成様から。
「房枝先生、親子とも元気に日本に到着しました。
たくさんの準備とお心遣いを頂き、満ち足りた1週間をありがとうございました。FBで見る彼らはとても自由で楽しい毎日を過ごしているように見え、親としては貴重なお金と時間をどのように思っているのか確認したいと思う事も多々ありました。
でも笑顔と同じ数だけ葛藤や皆さんに助けを求める姿があったのだなぁ、その中で笑顔だけをUPしていたのだなと言う事が、この1週間、多くの方々と息子の話をすることで、とても良く分かりました。
公園で昼寝をしている呑気な姿、海ではしゃぐ姿、シティで日本食を前にふざける姿、それは自分の限界を感じ考えを整理したり自分を取り戻す時間を作る為に訪れた公園であったり、街に出かけるとお金が掛かるため、水と軽食を持参し出かけた海遊び、情報を集めるために出かけたシティであったのだと。
私たちに送って来るMailは無用な心配をしないよう、何ヵ月も私たちの気持ちが、そちらに捕われないような真実で有りながら息子の気配りだったのですね。
子ども達は想像以上に質素で堅実で努力に至っては起きてから眠るまで常にしているんだということがよく見えました。
近所の方々が集まってくださったディナーで楽しそうに話し、片付けを共にする姿、卒業式に堂々と友達と談笑し、写真に収まる姿を見て涙が溢れましたし、日本に居ればチャレンジすら迷っていた大学に迎えて頂き、そこから又海外に出るための学びを選択出来たのは、房枝先生はじめICETの先生方に守られ、自分の学ぶ力をつける事が出来たからだと思います。異国の環境の中で一生懸命息子達を育てて頂き、本当に感謝の気持ちで一杯です。
私たち夫婦にも一生のお付き合いが出来るホストとも巡り合わせて頂きました。
10代の頭でっかちで生意気な子ども達は1年目にいろいろたくさん詰まった豊かなカリキュラムで幸せに過ごし、2年目で厳しく、苦悩抱える毎日を過ごし、3年目にやっと慣れたのに卒業ですが(笑) 先生方の愛情を底力にして、さらに大きくなっていくような気がします。
帰国した新幹線の中でお礼を伝えたく、乱文ではございますがMailさせて頂きました。先生方、ありがとうございます。そしてSee you again★
ぜひ又お訪ねします!」 久成亜希美
以上、久成様からいただいたメールです。掲載の許可はいただいています。
私も、このブログでも子どもたちが楽しんでいる様子や行事の様子ばかりを掲載しているように見えますので、日本にいらっしゃる親御さんは、一体、子どもたちはいつ勉強するんだろう、しっかり、勉強しているんだろうか、と思われるのではないかと時々考えることもあるのですが、いや、学習は楽しいからこそ身に付けたいと子ども自身が思うもの、そして、語学は実体験を通して使い覚えることで授業の内容もさらに意味を持ち、実際に、子どもたちは真剣に学習し言語の4つの機能(読む、聞く、書く、話す)を確実に身に付けている事実があるので、ブログの内容は日々起こることをたとえその一部しかお伝えできなくてもそのままでいい、と自分を納得させるのですが、全体像をこんなふうに親御様の視線から捉えていただき、綴っていただいたことは、とてもありがたいことです。
大学に合格しただけでなく、入試での成績優秀者は大学からまた留学に送り出してもらえる特典があり、すでに、その招待状を手にしているということですので、ここでの努力や苦悩が、二重、三重のご褒美として戻ってきていることに、関係者全員が喜びを共有できることを幸せに思います。
次は、三宅様からいただいたものです。「スピーチで始まりスピーチで終わる」に関してのコメントですが、ここに一緒に載せさせていただきます。
「ふさえ先生へ
ICETの卒業パーティ、Davidoson高校の卒業式に参加させていただきありがとうございました。 翼の高校留学で3年間お世話になったICETの先生方、Davidsonの先生方、ホームステイ先のご家族の皆様、本当にありがとうございました。
中学生時代、あれほど腕白だった翼が、中学校二年生の時にアメリカに二週間ホームステイをして、海外への夢を抱き、岡山学芸館高校の英語科に入学して、本当に海外の高校生活を送ることになろうとは 当時、夢にも思っておりませんでした。 今回の卒業式参加のご案内をいただき、初めて、オーストラリアという息子が過ごした国を訪れ、シドニーの街並みを歩き、オーストラリアの人々の親しみやすさ、自然のすばらしさを体験することができました。
朝のハイドパークのたたずまい、ハイドパークの横に並ぶ美しいヨーロッパ建築、セントラル寺院、博物館、古い町並みを再現したかのようなロックス通り、観光客でにぎわうサーキュラーキー駅、世界遺産のオペラハウス、市内を走る赤い二階建ての観光バス、美しいビーチのあるマンリーまで渡ったフェリー、雨と霧の中 探検したブルーマウンテンへの電車・・・どれも私の人生にとってすばらしい海外旅行の一つとなりました。
ICETの卒業パーティはフレンドリーで楽しくお料理もおいしく、スピーチ原稿を忘れてしまった私の妙なスピーチでさえ、皆様あたたかく見守ってくださいました。すてきな先生方、ホストファミリーの皆様方に支えられ、翼がここまで成長し、皆様への感謝の英語のスピーチを行い、堂々と3年間の成長をご報告できることは親として本当にうれしいかぎりです。
やはり、もっとも感動したのは、Davidson high school 卒業式でした。日本での卒業式と同じく、親としては、ここまで成長してくれたという感動、海外の留学生、オーストラリア国内の生徒とともに立派に卒業できたということ、そして、式そのものの吹奏楽や合唱の演奏、本当にオーストラリアまでお祝いに来てよかったと感動いたしました。
翼の3年間のオーストラリアでのチャレンジを本当に讃えたいと思います。チャンスをいただいた岡山学芸館高校の皆様にもお礼を申し上げたいと思います。そして、やはり、ふさえ先生、何もわからない私たち家族をいつもささえていただきありがとうございました。お世話になった先生方、ホストファミリーの皆様、お礼の言葉は言い尽くせません。 ありがとうございました。本当に。。。。。。。。またお会いしましょう。」
以上、三宅様からでした。ツバサ君のみ大学受験がこれからですので、この感動と達成感と喜びを受験会場に持っていって、思う存分実力を発揮し、将来の大きな志につながる道を切り拓くことを心から願っています。
1年のプログラムも、残り3週間を切りました。3年間のことがここのところずっと続いていますが、1年間には1年間の凝縮された時間があり、その感動、達成感は、本当に感動的なものです。それを分かち合うために卒業式に来てくださる親御様がいらっしゃいますことをとても嬉しく思っています。迷ってみえる親御様がいらっしゃいましたら、ぜひ、思い切って、いらしてください。ICETの卒業式・修了式は、12月5日の夕刻から夜にかけてです。
今日の、このブログ掲載は、ちょうど1000本目となりました。ここにご報告できる成果は、ここまでICETのプログラムを支えてきてくださったすべての方々のお陰であり、このプログラムに関係するすべての方々のお一人一人の努力と誠意と専心の賜物であり、それをご報告ができる立場に置かせていただいておりますことに、心底感謝し、心から皆様に御礼申しあげます。